プロダクションノート

プロダクションノート

本作で、初の悪役に挑戦したヒョンビンは、出演を決めた理由について 「交渉人と犯人、1:1の対決というストーリーが面白いと思いました。また、ミン・テグというキャラクターにも魅力的を感じました。」と明らかにした。いつもと違う悪役を演じるに当たり、観客の期待を超えようと、演技に工夫を凝らしたという。役作りに関しては、「目はうつろに、投げやりな喋り方で、強行に出る場面ではむしろ力を抜いて演技をするようにして、観客に何を考えているのか読めないようなキャラクター作りをしました。」と語った。

青龍映画賞、大鐘賞映画祭、百想芸術大賞、韓国映画評論家協会賞、釜日映画賞、アジア太平洋映画賞など、多数の映画賞で主演女優賞を受賞し、演技派女優としてその名を知られるソン・イェジンは、本作で心に傷を抱えた交渉人という複雑な役どころに挑戦。応援要請で入った事件現場で人質と犯人の両者が死亡するという最悪な結果に見舞われた数日後に、今度は自身の所属する交渉班のチーム長と韓国人記者が拉致され、犯人から交渉人として指名される事に。二度と同じ過ちは繰り返せないプレッシャーと戦いながらの交渉に関してソン・イェジンは、「シナリオの段階から圧倒的な緊張感がありました。ハ・チェユンというキャラクターは、冷静さを必要とする交渉人でありながら、犯人に対し感情移入をしやすい、人間らしさを持っている点が気に入りました。」と、本作への出演の決め手となったのは脚本の面白さにあったと明かした。「ありふれた警察官ではなく、ハ・チェユンという人物の気質や内面のトラウマがしっかりと描かれていて、実際の私の姿とハ・チェユンの共通点を探しながらキャラクターを作ることが出来た。」と語っている。

本作で初共演を果たしたヒョンビンとソン・イェジンだが、より臨場感のある演技を追求するイ・ジョンソク監督の演出のもと、撮影現場では映画と同じく、モニター越しに演技をしたという。イ・ジョンソク監督はこの特殊な撮影方法について、「この作品は交渉人と犯人の対立が、映画のメイン軸であるため、二人の俳優の演技が実際に起きているかのようなリアリティのあるものでなければならなかった。事件の状況を忠実に再現するために、演出でも、ヒョンビンとソン・イェジンは実際にモニター越しに演技をしてもらった。互いの反応にも真実味が出るように演出したんだ。」と話す。2人はいつもの映画のセットとは違う状況の中でも、驚くべき集中力で見事な演技をみせた。イ・ジョンソク監督は2人の演技について、「ミン・テグも、ハ・チェユンも人間的でありながら、どことなく独特なキャラクターであるように見せたかった。ヒョンビンは生まれ持ったカリスマ性と容姿に加え、抜群の演技力がある。我々スタッフたちに信頼と力をくれる俳優だ。本作ではこれまでに見たことのない彼の新たな一面を見ることができるだろう。ソン・イェジンは完璧な役者。撮影全体の流れについて直ぐに理解する事ができるし、その中で自分の色を出す術を知っている。」と、二人に対する賞賛を惜しまなかった。